2.2 鎖のパーツを配列（Array）で並べる
2.1で作成した鎖のパーツを配列（Array）で並べていきます。
手順9
3Dビューポート（3D Viewport）左上の追加（Add）→エンプティ（Empty）から、画像19のように十字（Plain Axes）を追加します（十字以外のエンプティ（Empty）でも構いません）。
手順10
立方体（Cube）に配列（Array）を追加して、数（Count）を5に設定して、オフセット（倍率）（Relative Offset）のチェックを外します。さらに、オフセット（OBJ）（Object Offset）にチェックを入れて、手順9で追加した十字のエンプティ（Empty）を指定します（画像20参照）。
手順11
現在エンプティ（Empty）は鎖のパーツの立方体（Cube）の原点と同じ位置にあるので、配列（Array）で追加した5つのオブジェクトは画像21のように同じ位置で重なっている状態です。
エンプティ（Empty）を選択してX軸方向だけ2mの位置くらいまで動かすと、画像22のようになります。
さらにエンプティ（Empty）を選択したままX軸だけ90°回転させると、画像23のようになります。
以上で鎖の完成です（画像23の視点を変えると画像1のようになります）。
3 補足
3.1 オフセット（OBJ）（Object Offset）について
オフセット（OBJ）（Object Offset）の説明の代わりとして手順11をもう少し詳しく説明してきます。
エンプティ（Empty）をX軸2mへ移動させると、配列（Array）で追加されたふたつ目のオブジェクトがその動きに合わせてX軸2mへ移動します。さらに、配列（Array）で追加された3つ目のオブジェクトはふたつ目のオブジェクトを基準にしてX軸2m移動するので、2m+2mで4mの場所へ移動します。4つ目以降のオブジェクトも同様です。
また、エンプティ（Empty）をX軸だけ90°回転させると、配列（Array）で追加されたふたつ目のオブジェクトがその動きに合わせてX軸だけ90°回転します。さらに、配列（Array）で追加された3つ目のオブジェクトはふたつ目のオブジェクトを基準にしてX軸だけ90°回転するので、90°+90°で180°回転します。4つ目以降のオブジェクトも同様です。
以上の結果が画像23となります。
3.2 モディファイア―（Modifier）の順番について
モディファイア―（Modifier）の順番は記事で紹介したとおりに作成すると、上からサブディビジョンサーフェス（Subdivision Surface）→カーブ（Curve）→配列（Array）となっていますが、処理が重い場合はカーブ（Curve）→配列（Array）→サブディビジョンサーフェス（Subdivision Surface）としてください。
3.3 インスタンス化（Instancing）と組み合わせて使用する場合
モディファイア―のカーブ（Curve）を追加して作成した鎖全体の形を変える場合、カーブ（Curve）によって鎖のパーツの形が変わってしまうことがありますが、インスタンス化（Instancing）という方法を使用すると画像24のように鎖のパーツを変形させずにカーブ（Curve）を使用することができます。
この場合は鎖のパーツは画像25のようにサブディビジョンサーフェス（Subdivision Surface）→カーブ（Curve）だけにして（配列（Array）は削除します）、
インスタンスの親となるオブジェクトには画像26のように配列（Array）と鎖全体に使用するカーブ（Curve）を追加します。
インスタンス化（Instancing）については下記の記事で紹介をしています。
以上、Blenderの「配列（Array）で鎖を作成する方法」でした。
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