Blender: 面の辺数(Faces by Sides)でメッシュ内の三角形やN-gonを見つける方法

Blenderの特徴で全選択(Select All by Trait)のひとつである面の辺数(Faces by Sides)の使用方法を紹介します。

目次

1 面の辺数(Faces by Sides)とは

面の辺数(Faces by Sides)とは、指定した頂点数(または辺数)をもつ面を自動で選択する特徴で全選択(Select All by Trait)のひとつです。この機能を使うことで作成したメッシュ内にある三角形やN-gonを簡単に見つけることができます。

Faces by Sidesの日本語訳が「頂点数で選択」だったバージョンもありましたが、現在は「面の辺数」となっています。

面の辺数(Faces by Sides)については下記の動画でも紹介をしています。

2 面の辺数(Faces by Sides)の使用手順

手順1

メッシュを選択して編集モードに切り替えたら、頂点などを何も選択していない状態にします。

手順2

3Dビューポートのヘッダーの選択(Select)>特徴で全選択(Select All by Trait)と進み、面の辺数(Faces by Sides)を実行します(画像1参照)。

blender Faces by Sides
画像1

すると、指定した頂点数を持つ面を自動で選択してくれます。

手順3

頂点数などの細かな設定は、面の辺数(Faces by Sides)を実行直後に3Dビューポートの左下に出ている頂点数で選択(Select Faces by Sides)というメニュー(画像2参照)で行います。

blender Faces by Sides
画像2

頂点数(Number of Vertices)

頂点数(Number of Vertices)では面の頂点数を指定します。
4と入力すれば、4つの頂点からなる面となります。

タイプ(Type)

タイプ(Type)では、頂点数(Number of Vertices)で指定した頂点数と比べてどのような面を選択するのかを、以下から選択します。

同じ(Equal To): 指定した頂点数と同じ頂点数の面を選択
大きい(Greater Than): 指定した頂点数より大きな頂点数の面を選択
小さい(Less Than): 指定した頂点数より小さな頂点数の面を選択
違う(Not Equal To): 指定した頂点数と異なる頂点数の面を選択

拡張(Extend)

面の辺数(Faces by Sides)は手順1で説明したようにどの頂点も選択していない状態にしてから使用することが多いと思いますが、拡張(Extend)にチェックを入れていると、事前に(手動で)選択していた頂点は面の辺数(Faces by Sides)とは関係なく選択したままにできます。
拡張(Extend)はデフォルトでチェックが入っています。

チェックを外すと事前に選択していた頂点は非選択になり、面の辺数(Faces by Sides)で指定された面だけが選択されます。

3 面の辺数(Faces by Sides)の実際の使用例

面の辺数(Faces by Sides)の実際の使用例として、画像3のような頂点が10個あるサークルのサンプルを用意しました。
このサークルは三角形、四角形、五角形、六角形の4つから構成されています。

blender Faces by Sides
画像3

使用例1: 四角形以外の面を見つけたい場合

頂点数で選択(Select Faces by Sides)の設定を頂点数(Number of Vertices)を4、タイプ(Type)違う(Not Equal To)とすると、画像4のように頂点が4つある四角形以外の面を選択します。

blender Faces by Sides
画像4

この設定は、サブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を使用しているときに四角形以外の面を見つけるのに便利です。

使用例2: N-gonを見つけたい場合

頂点数で選択(Select Faces by Sides)の設定を頂点数(Number of Vertices)を4、タイプ(Type)大きい(Greater Than)とすると、画像5のように頂点が5つ以上ある五角形と六角形を選択します。

blender Faces by Sides
画像5

この設定はファイルをエクスポートする前などにN-gonを見つけるときに便利です。

4 補足

4.1 透過表示(X-Ray)

面の辺数(Faces by Sides)を使用する際に3Dビューポートのヘッダーにある透過表示(X-Ray)をオンにすると(画像6参照)、

blender Faces by Sides
画像6

画像7のように選択されている面がメッシュの裏側にあっても見つけやすくなります。

blender Faces by Sides
画像7

透過表示(X-Ray)Altキー+Zキーでもオン/オフの切り替えができます。

4.2 統計(Statistics)

面の辺数(Faces by Sides)で選択されている面の数は、3Dビューポートの左上辺りに表示されている統計(Statistics)面(Faces)で確認ができます。

例えば画像8のように34 / 500という表示であれば、500個ある面の内で34個を選択しているという意味になります。

blender Faces by Sides
画像8

統計(Statistics)が表示されていない場合は、画像9の統計(Statistics)にチェックが入っているか確認してください。

blender Faces by Sides
画像9

4.3 選択をフレームイン(View Selected)

面の辺数(Faces by Sides)によって選択されている面の場所が分からない場合は、選択をフレームイン(View Selected)を使用することにより、選択されている面をズームインしてくれます。

選択をフレームイン(View Selected)は、3Dビューポートのヘッダーのビュー(View)内にあります(画像10参照)。
ショートカットキーはテンキーのピリオドキーです。

blender Faces by Sides
画像10

以上、Blenderの「面の辺数(Faces by Sides)でメッシュ内の三角形やN-gonを見つける方法」でした。

この記事内で使用しているのはBlender 3.3.1です。

参考サイト: https://docs.blender.org/manual/ja/4.1/modeling/meshes/selecting/all_by_trait.html

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