Blenderでオブジェクトなどをスナップ(Snap)させながら移動・回転・拡大縮小する方法を紹介します。
1. スナップ(Snap)させながら移動・回転・拡大縮小をさせる方法
オブジェクトモード(Object Mode)でGキーを押した後Ctrlキーを押したまま移動させると、選択したオブジェクト(オブジェクトの原点(Origin))をグリッドにスナップ(Snap)させながら移動することができます。
同様に回転については、Rキーを押した後Ctrlキーを押したまま回転させると、5°間隔で回転を行います。
拡大縮小については、Sキーを押した後にCtrlキーを押したまま拡大縮小をさせると、0.1倍間隔で拡大縮小を行います。
ツールバー(Toolbar)にあるMove、Rotate、Scaleを使用する場合もCtrlキーを押しながら操作を行うことでスナップ(Snap)させることができます。
Ctrlキーを押す代わりに磁石のアイコンのスナップ(Snap)(Snap)をオンにすることでも、スナップ(Snap)させながら移動・回転・拡大縮小を行うことができます(画像1参照)。

画像1
アイコンをオンにしてもスナップ(Snap)しないときは、スナップ(Snap)(Snapping)が増加(Increment)になっていること、影響(Affect)で移動(Move)、回転(Rotate)、拡大縮小(Scale)がオンになっていること確認してください(画像2参照)。

画像2
アイコンでスナップ(Snap)をオンにしている状態でCtrlキーを押したまま移動・回転・拡大縮小をさせるとスナップしなくなります。
編集モード(Edit Mode)では選択した頂点(Vertex)/辺(Edge)/面(Face)について、上記の方法でスナップ(Snap)させながら移動・回転・拡大縮小をすることができます。
オブジェクトモード(Object Mode)で複数のオブジェクトを選択している場合や、編集モード(Edit Mode)で点や辺を複数選択または面を選択して移動・回転・拡大縮小を行う場合は、選択したものの中心(3Dギズモが表示される位置)がの基点となります。
2. 表示されているグリッドの細かさと移動量
Blenderはオブジェクトなどを遠くから見る視点にすると細かなグリッドは省略され、オブジェクトを近くから見る視点にすると細かなグリッドまで表示される仕様になっていますが、例えば、オブジェクトを遠くから見る画像3のような視点でスナップ(Snap)させながら移動する場合と、

画像3
オブジェクトを近くから見る画像4のような視点でスナップ(Snap)させながら移動する場合では、同じオブジェクトでもスナップ(Snap)するグリッドが異なるので移動量も異なります。

画像4
画像3の視点では1m間隔のグリッドにスナップ(Snap)して移動しますが、画像4の視点では0.01m間隔のグリッドにスナップ(Snap)して移動します。
3. 絶対グリッドスナップ(Absolute Grid Snap)について
オブジェクトなどをスナップ(Snap)を使用せずに移動させた後に、スナップ(Snap)を使用して移動させようとした場合、オブジェクトは相対的なグリッドにスナップ(Snap)するようになります。
例えば、立方体のオブジェクトを、画像5のようにスナップ(Snap)を使わずにX軸だけ0.12の値まで移動させてみます。

画像5
その後、この立方体のオブジェクトを今度はスナップ(Snap)を使用して移動させようとした場合、0.22、0.32、0.42というように0.12を基準とした相対的なグリッドにしたがうようになります。
この立方体のオブジェクトを相対的なグリッドではなく、常に1m間隔や0.1m間隔などの絶対グリッドにのみスナップ(Snap)するようにしたい場合には、絶対グリッドスナップ(Absolute Grid Snap)にチェックを入れてください(画像6参照)。

画像6
以上、Blenderの「スナップ(Snap)させながら移動・回転・拡大縮小する方法」でした。
※この記事で使用しているのはBlender 2.80です。
※Blender 2.79bなどでも同様の操作でスナップ(Snap)を使用できます。
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