Blenderでカメラごとに解像度を設定できるようになるPer-Camera Resolutionというアドオンを紹介します。
1. Per-Camera Resolutionのインストール
Per-Camera ResolutionはBlender Extensionsで公開されています。
アドオンのダウンロードやインストール方法については下記の記事を参照してください。
2. デフォルトの解像度設定
まずはデフォルトの解像度設定を確認しておきます。
Blenderのデフォルトではカメラの解像度はシーン(Scene)ごとにひとつだけで、プロパティ(Properties)>出力(Output)>フォーマット(Format)>解像度(Resolution)で設定をします(画像1参照)。
画像1では解像度 X(Resolution X)が1920px、解像度 Y(Resolution Y)が1080pxなので、例えばレンダリングをした画像は1920*1080の解像度になります。
複数のカメラを使っている場合でもカメラの解像度はすべてここで設定した値になります。
3. Per-Camera Resolutionによる解像度設定
Blenderのデフォルトではシーン(Scene)ごとにカメラの解像度はひとつだけでしたが、Per-Camera Resolutionをインストールするとシーン(Scene)の解像度とは別にカメラAでは1920*1080、カメラBでは1080*1920、カメラCでは1024*1024というようにカメラごとに解像度を設定できるようになります。
3.1 カメラがひとつの場合
まずはカメラをひとつだけ使用する場合を説明していきます。
Per-Camera Resolutionをインストールした状態で、カメラを選択してプロパティ(Properties)>データ(Data)>カメラ(Camera)に進むと、Custom Resolutionという項目が追加されているので、チェックを入れてカメラの現在選択中のカメラの解像度を設定します(画像2参照)。
画像3のように解像度(Resolution)のXとYを両方とも1024とすると、
選択中のカメラの解像度が画像4のように1024*1024に変わります。
画像4の状態からCustom Resolutionのチェックを外すと、プロパティ(Properties)>出力(Output)>フォーマット(Format)>解像度(Resolution)で設定している解像度(今回の場合は1920*1080)を使用するようになります。
アクティブカメラ(Active Camera)にCustom Resolutionにチェックが入った状態のときは、プロパティ(Properties)>出力(Output)>フォーマット(Format)>解像度(Resolution)には画像5のように表示されます(「カメラのデータで設定したカスタム解像度を使用中です」といった感じの内容です)。
3.1 カメラがふたつ以上の場合
3.1の状態から続いてカメラをふたつ以上使用する場合を説明していきます。
選択中のカメラを複製してこれをアクティブカメラ(Active Camera)とします(画像6参照)。
複製したカメラを選択した状態でCustom Resolutionにチェックを入れて解像度 X(Resolution X)を1920px、解像度 Y(Resolution Y)を1080pxとします(画像7参照)。
すると画像のようにカメラの解像度が1920*1080に変わります(画像8参照)。
アクティブカメラを初めからあったカメラに戻すと、画像9のようにカメラの解像度が1024*1024となります。
カメラを3つ以上に増やした場合でも同じようにしてカメラごとに解像度を設定できます。
以上、Blenderのカメラごとに解像度の設定ができるアドオン「Per-Camera Resolution」の紹介でした。
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