Blender: 旧バージョンで作成したファイルを、Blender 2.80で開いたときの挙動について

Blender 2.79bなど旧バージョンで作成したファイルを、Blender 2.80など最新のバージョンで開いたときの挙動について、レイヤー(Layer)とコレクション(Collection)との関連を中心に紹介します。

目次

1. サンプルのファイル作成

Blender 2.79bでサンプルのファイルを作成します。

サンプルのファイルには画像1のように、レイヤー(Layer)1にtriangleと名前を付けた三角形の平面のオブジェクト、レイヤー(Layer)2にsquareと名前を付けた四角形のオブジェクト、レイヤー(Layer)11にpentagonと名前を付けた五角形のオブジェクトを置いています。
Blenderのレイヤー(Layer)の番号は上段左から1~10、下段左から11~20となります。

layer and collection

画像1

レイヤー(Layer)は2を選択して、オブジェクトはpentagonを選択した状態で保存します。(画像2参照)

layer and collection

画像2

2. レイヤー(Layer)からコレクション(Collection)へ

Blender 2.8でサンプルのファイルを開き、アウトライナー(Outliner)を確認していきます(画像3参照)。

layer and collection

画像3

Blender 2.8ではレイヤー(Layer)の機能がなくなり、代わりにコレクション(Collection)という機能が使用されるようになりました。
そのためレイヤー(Layer)1にあったtriangleは、Collection 1という名前のコレクション(Collection)の中に配置され、レイヤー(Layer)2のsquareはCollection 2へ、レイヤー(Layer)11のpentagonはCollection 11へそれぞれ配置されています。

3. 3D Viewportに表示さるオブジェクト

Blender 2.79bでファイルを保存する際、レイヤー(Layer)は2を選択して、オブジェクトはpentagonを選択した状態で保存しましたが、Blender 2.8でファイルを開いたときにもこの状態は引き継がれています(画像4参照)。

layer and collection

画像4

4. ビューポートで有効(Enable in Viewports)/ビューポートで無効(Disable in Viewports)

Blender 2.79bでファイルを保存する際にレイヤー(Layer)2を選択した状態で保存しましたが、画像3で確認したようにBlender 2.8のアウトライナー(Outliner)では、レイヤー(Layer)2に該当するCollection 2以外のコレクション(Collection)はグレーアウトした状態になっています。

グレーアウトしているコレクション(Collection)内のオブジェクトはビューポートで無効(Disable in Viewports)がオンの状態になっていて、3Dビューポート(3D Viewport)に表示することができません。

アウトライナー(Outliner)の各コレクション(Collection)上で右クリックをするとメニューが表示されるので(画像5参照)、可視性(Visibility)にあるビューポートで有効(Enable in Viewports)をクリックすると、そのコレクション(Collection)のビューポートで無効(Disable in Viewports)がオフの状態になり、3Dビューポート(3D Viewport)上でオブジェクトが表示することができるようになります。

layer and collection

画像5

■ Filterでビューポートで無効(Disable in Viewports)を操作する場合

アウトライナー(Outliner)のFilterをクリックして(画像6参照)、モニターのアイコンのビューポートで無効(Disable in Viewports)をクリックすると、

layer and collection

画像6

アウトライナー(Outliner)に画像7のように、目のアイコンの隣にモニターのアイコンが追加されます。

layer and collection

画像7

このアイコンでビューポートで有効(Enable in Viewports)またはビューポートで無効(Disable in Viewports)の切り替えを行うことも可能です。

5. ヘッダー(Header)の位置について

最後にレイヤー(Layer)とコレクション(Collection)とは関係ありませんが、ヘッダー(Header)の位置についてについて取り上げます。

3Dビューポート(3D Viewport)でのヘッダー(Header)の初期位置は、Blender 2.79bではスクリーンの下部、Blender 2.80ではスクリーンの上部となっています。
Blender 2.79bで下部にヘッダー(Header)設定したままファイルを保存した場合、それをBlender 2.80で開くとヘッダー(Header)は同じ下部になります。

ヘッダー(Header)の位置は、ヘッダー(Header)上で右クリックしてメニューを表示させ、Flip to TopまたはFlip to Bottomで変更可能です。

以上、Blenderの「旧バージョンで作成したファイルを、Blender 2.80で開いたときの挙動について」でした。
※この記事ではBlender 2.79bとBlender 2.80を使用しています。

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