Blenderのモディファイア―(Modifier)のミラー(Mirror)で使用できるミラーオブジェクト(Mirror Object)という機能を紹介します。
1. ミラーオブジェクトとは
モディファイア―のミラーは通常そのオブジェクトの原点(Origin Point)がミラーの境界線になりますが、ミラーオブジェクトを使用すると別のオブジェクトの原点をミラーの境界線にできるようになります。
オブジェクトの原点の位置を変えずにミラーを使いたい場合に便利な機能です。
2. ミラーオブジェクトの使用方法
以下でモンキー(Monkey)をサンプルとしてミラーオブジェクトの使用方法を紹介していきます。
手順1
モンキーを追加したら、オブジェクトモード(Object Mode)のまま画像1のように移動させます。

手順2
ミラーの境界線としたい位置、ここではワールド原点(World Origin)の位置に追加(Add)>エンプティ(Empty)から十字(Plain Axes)を追加します(画像2参照)。

手順3
手順1で追加したモンキーにモディファイア―のミラーを追加して、ミラーオブジェクに手順2で追加した十字を設定します(画像3参照)。

すると画像4のように、ミラーの境界線をモンキーの原点ではなく十字がある位置にできます(正確にいうと十字の原点がミラーの境界線になります)。

ここではエンプティの十字を使用しましたが、その代わりにメッシュ(Mesh)やカーブ(Curve)などのオブジェクトでも問題ありません。ただし、境界線となるのはミラーオブジェクトに設定したオブジェクトの原点だということに注意してください。
ミラーオブジェクトに設定したオブジェクトを移動させるとミラーの境界線となる位置が変わるので、ミラーで生成されるオブジェクトの位置も変更されます。
以上、Blenderの「ミラーオブジェクト(Mirror Object)の使用方法」でした。
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