Blenderのアウトライナー(Outliner)内での操作メモです。
1 アウトライナー(Outliner)の位置と表示の切り替え
アウトライナー(Outliner)はデフォルトではBlenderの画面右上の部分にあります(画像1参照)。
各エリアの左上(画像2参照)にあるエディタータイプ(Editor Type)を切り替えるメニューでアウトライナー(Outliner)を選択することで、そのエリアをアウトライナー(Outliner)に切り替えることも可能です。
また、エリア上でShiftキー+F9キーを押すと、そのエリアをアウトライナー(Outliner)に切り替えることができます。
2 コレクション(Collection)の追加
2.1 メニューから追加
コレクション(Collection)を追加する場合は、アウトライナー(Outliner)内で右クリックして表示されるメニューから新規コレクション(New Collection)を選択します(画像3参照)。
追加したコレクション(Collection)は、選択中のコレクション(Collection)の下位の位置に追加されます。
2.2 アイコンから追加
アウトライナー(Outliner)の右上にある+の付いたアイコン(画像4参照)をクリックすることでもコレクション(Collection)を追加することができます。
この場合でも追加したコレクション(Collection)は、選択中のコレクション(Collection)の下位の位置に追加されます。
3 コレクション(Collection)の削除
コレクション(Collection)を削除するには、削除したいコレクション(Collection)上で右クリックをして、メニュー内の削除(Delete)または階層を削除(Delete Hierarchy)を選択します(画像5参照)。
3.1 削除(Delete)
削除(Delete)では、そのコレクション(Collection)のみを削除して、コレクション(Collection)内のオブジェクトは削除せず残ります。
XキーまたはDeleteキーを使用した場合は、上記と同じ操作になります。
3.2 階層を削除(Delete Hierarchy)
階層を削除(Delete Hierarchy)では、コレクション(Collection)内のオブジェクトも含めてコレクション(Collection)を削除します。
4 オブジェクトを任意のコレクション(Collection)内に追加する
オブジェクトは、そのときに選択されているコレクション(Collection)内に追加されます。
インポート(Import)やアペンド(Append)でオブジェクトを追加するときも同様です。
アウトライナー(Outliner)内のコレクション(Collection)は左クリックすることで選択が可能で、選択中のコレクション(Collection)には画像6のように名前の左側に角丸四角形のアイコンが表示されます。
5 オブジェクトまたはコレクション(Collection)の移動
5.1 ドラッグアンドドロップで移動
オブジェクトを別のコレクション(Collection)へ移動するには、オブジェクトをドラッグしてコレクション(Collection)上でドロップします。
コレクション(Collection)を別のコレクション(Collection)へ移動するときも同様に、コレクション(Collection)をドラッグして別のコレクション(Collection)上でドロップすることで移動ができます。
コレクション(Collection)を移動した際は、そのコレクション(Collection)内のオブジェクトも含めて移動されます。
複数のオブジェクトまたはコレクション(Collection)を選択した状態でドラッグアンドドロップすれば、それらすべてを移動することも可能です。
5.2 メニューを呼び出して移動
アウトライナー(Outliner)でオブジェクトを選択した状態で、Mキーでコレクションに移動(Move to Collection)というメニューを呼び出して(画像7参照)、移動したいコレクション(Collection)を選択することで移動することも可能です。
コレクションに移動(Move to Collection)はオブジェクトに対してのみ使用可能で、コレクション(Collection)の移動には使用できません。
また、コレクションに移動(Move to Collection)は3Dビューポート(3D Viewport)上でも使用可能です。
複数のオブジェクトを選択した状態でコレクションに移動(Move to Collection)を使用すれば、それらすべてを移動することも可能です。
6 階層の開閉
6.1 指定した対象の階層を一段階ごとに開閉
アウトライナー(Outliner)内にあるコレクション(Collection)やオブジェクトなどの階層は、その一番左側にある三角のアイコン(画像8参照)をクリックすることでひとつずつ開閉を行うことができます。
階層を開いている場合は下向きの三角となり、階層が閉じている場合は右向きの三角となります。
6.2 指定した対象の階層をすべて開閉
アウトライナー(Outliner)内にあるコレクション(Collection)やオブジェクトなどを選択した状態で、Shiftキー + →キーでその対象の階層を全て開き、Shiftキー + ←キーでその対象の階層を全て閉じることができます。
6.3 すべての対象の階層を一段階ずつ開閉
アウトライナー(Outliner)内でテンキーの+キーを押すごとにすべての対象の階層を一段階ずつ開き、テンキーの-キーを押すごとにすべての対象の階層を一段階ずつ閉じることができます。
6.4 すべての対象の階層をすべて開閉
アウトライナー(Outliner)内でShiftキー+Aキーで、すべての対象の階層をすべて開くまたはすべて閉じることができます。
7 コレクション(Collection)またはオブジェクトの表示と非表示
7.1 コレクション(Collection)またはオブジェクトの非表示
アウトライナー(Outliner)内でHキーを押すと、選択中のコレクション(Collection)またはオブジェクトを非表示にできます。
コレクション(Collection)を非表示にした場合は、そのコレクション(Collection)内のオブジェクトがすべて非表示になります。
Hキーを押す代わりに右側にある目のアイコン(画像9参照)をクリックして閉じた状態にすることでも、コレクション(Collection)またはオブジェクトを非表示にできます。
7.2 Altキー+Hキー
アウトライナー(Outliner)内でAltキー+Hキーを押すと、すべての非表示中のコレクション(Collection)またはオブジェクトを再表示します。
7.3 数字キーによるコレクション(Collection)の表示/非表示の切り替え
シーンコレクション(Scene Collection)からひとつ下位のコレクション(Collection)は、上から1、2、3…と番号が付けられていて、3Dビューポート(3D Viewport)上で1キーを押すと一番上のコレクション(Collection)のみ表示して、2キーを押すと上から2番目のコレクション(Collection)のみ表示することができます。
数字のキーはテンキーではない方のキーです。
数字によるコレクション(Collection)の表示/非表示の切り替えはオブジェクトモード(Object Mode)でのみ実行できます。
Shiftキー+数字キーで、そのコレクション(Collection)の表示/非表示の切り替えができます。
また、誤って1キーなどを押してしまった場合は、元に戻す(Undo)またはCtrlキー+Zキーで元の表示に戻せます。
8 ローカル表示(Local View)による表示と非表示
こちらはアウトライナー(Outliner)内での操作ではありませんが、オブジェクトが多くなってきたときに表示/非表示の切り替えをローカル表示(Local View)で行うと便利な場合もあります。
ローカル表示(Local View)はオブジェクトを選択して/キー(/キーとテンキーにある/のどちらでも可)を押すと、そのオブジェクト以外を非表示にするという機能です。再度/キーを押すと、再表示します。
ローカル表示(Local View)を使用しても、7.1で紹介したコレクション(Collection)やオブジェクトの表示/非表示の設定には影響はありません。
9 ビューポートで隠す(Hide in Viewport)などのオン/オフの切り替え
ビューポートで隠す(Hide in Viewport)やレンダーで無効(Disable in Renders)などアウトライナー(Outliner)の右側に並んでいるアイコンはクリックするとオン/オフの切り替えができますが、アイコンをクリックしたままドラッグさせると複数のアイコンを一度に切り替えることができます。
10 コレクション(Collection)内のすべてのオブジェクトを選択
コレクション(Collection)上で右クリックして表示されるメニューにあるオブジェクトを選択(Select Objects)で、そのコレクション(Collection)内にある非表示のものを除くすべてのオブジェクトを選択することが可能です。
オブジェクトを選択(Select Objects)は、コレクション(Collection)の階層が開いている状態でも閉じている状態でも使用可能です。
11 コレクション(Collection)のアペンド(Append)について
こちらはアウトライナー(Outliner)内での操作ではありませんが、Blenderの画面左上にあるファイル(File)>アペンド(Append)で別のBlenderファイルから追加をするときにCollectionを選択すると(画像10参照)、コレクション(Collection)とそこに入っているオブジェクトごとアペンド(Append)することができます。
12 オブジェクトを複数のコレクション(Collection)に所属させる
画像11のCubeは「Collection」と「Collection 2」の両方に属しています(ふたつのCubeは全く同じオブジェクトです)。
このような設定(所属するコレクション(Collection)の追加や削除)はプロパティ(Properties)>オブジェクトプロパティ(Object Properties)内のコレクション(Collections)で操作を行います(画像12参照)。
オブジェクトは最低でもひとつのコレクション(Collection)に所属していないと孤立データ(Orphan Data)として扱われてしまうので注意してください。
13 別々のコレクション(Collection)にあるオブジェクトを親子関係にした場合の表示について
以上、Blenderの「アウトライナー(Outliner)内での操作に関するメモ」でした。
コメント
コメント一覧 (2件)
50個以上のオブジェクトがある場合アウトライナーの枠内に隠れて見えません!
選択しているオブジェクトがアウトライナーどこにあるのか表示する方法がありますか?
オブジェクトがたくさんある場合は、アウトライナー上でマウスホイールを動かすか、アウトライナーの右端にあるスライダーを動かすと見つかると思います。
選択中のオブジェクトがコレクション内にある場合は、コレクションの右にあるメッシュオブジェクトのアイコン(下向きの三角のアイコン)に角丸四角形のアイコンが追加されるので、それでわかると思います。