Blenderのサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を使用する際にコーナーを維持(Keep Corners)という機能を使用して、角の部分だけを丸めない方法を紹介します。
コーナーを維持(Keep Corners)の使用方法
1 サンプルの作成
平面を3等分して中央を膨らませたものをサンプルとして使用します(画像1参照)。

この平面にサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を追加すると、画像2のように4つの角の部分が丸くなってしまいます。

2 コーナーを維持(Keep Corners)の使用方法
サブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)の詳細設定(Advanced)の境界スムーズ(Boundary Smooth)をすべて(All)からコーナーを維持(Keep Corners)に変更します(画像3参照)。

すると画像4のように平面の角の部分だけは丸めずにサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を使用することができます。

3 辺のクリース(Edge Crease)との違いについて
コーナーを維持(Keep Corners)の機能を使用しない場合は、辺のクリース(Edge Crease)を使用してクリースを画像5のように設定すると、画像4と同じように平面の角の部分だけは丸めずにサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を使用することができます。

ここでコーナーを維持(Keep Corners)と辺のクリース(Edge Crease)との違いについてふれておきます。
辺のクリース(Edge Crease)では辺ごとにクリースの値を設定する必要がありますが、平面のような閉じていないメッシュの他に(画像5参照)、立方体のような閉じたメッシュにも使用することが可能です(画像6参照)。

一方でコーナーを維持(Keep Corners)はサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)の設定を切り替えるだけで簡単に使用できますが、平面のような閉じていない開いたメッシュにだけ使用することが可能で、その機能が適用される場所も画像4で見たように角(コーナー)だけとなっています。
4 コーナーを維持(Keep Corners)の使用例
コーナーを維持(Keep Corners)の実際の使用例を紹介します。
髪型を作るときに画像7のような短冊状のメッシュを使用する作成方法がありますが、

この短冊状のメッシュにサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を追加すると画像8のように角が丸くなってしまいます。

画像8の状態からコーナーを維持(Keep Corners)を使用すれば、画像9のようにすべての角を丸めずにサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を使用できます。

クリース(Edge Crease)を使用して画像9のようにする場合には、画像10のように短冊状のメッシュのひとつひとつにクリースを設定する必要があるので、コーナーを維持(Keep Corners)を使用するよりは手間がかかってしまいます。

以上、Blenderの「サブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)のコーナーを維持(Keep Corners)の使用方法」でした。
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