Blenderのアクションエディター(Action Editor)の使用方法に関するメモです。
1 ボーンに関する操作
この項目はすべてアクションエディター(Action Editor)の左側に表示されているボーン(画像1参照)に関する操作です。

1.1 ボーンの選択
アクションエディター(Action Editor)の左側に表示されているボーンのうち、選択中のボーンはオレンジで表示され、非選択のボーンは白で表示されます。
画像2では「Bone.L」が選択中で、「Bone.R」は非選択です。

ボーン名をクリックで選択、ボーン名をShift+クリックで非選択です。
Bキーでボックス選択(Select Box)も可能です。
ボーンを選択すると、ポーズモードで同じ名前のボーンを選択します。
画像2のように「Bone.L」を選択すると、画像3のようにポーズモードでも「Bone.L」が選択されます。

同様にポーズモードでボーンを選択すると、アクションエディター(Action Editor)の左側に表示されている同じ名前のボーンが選択されます。
1.2 ボーンの順番の変更
アクションエディター(Action Editor)の左側に表示されているボーンの順番は、ボーンを選択して、上部メニューのチャンネル(Channel)→移動(Move)内の最上段へ(To Top)・上(Up)・下(Down)・最下段へ(To Bottom)から移動先を選択して変更します。

複数のボーンを選択して順番を変更することも可能です。
1.3 選択(Select)
アクションエディター(Action Editor)の上部メニューにある選択(Select)はすべてキーフレームに関する選択なので、左側に表示されているボーンやX位置(X Location)などの項目の選択とは関係ありません。
2 キーフレームにジャンプ(Jump to Keyframes)
キーフレームにジャンプ(Jump to Keyframes)を使用すると、現在のフレーム(Current Frame)を選択中のキーフレームの位置へ移動(ジャンプ)させることができます。
キーフレームにジャンプ(Jump to Keyframes)は上部メニューのキー(Key)内にあります。
画像5では現在のフレーム(Current Frame)は40フレームにありますが、20フレームにあるキーフレームを選択した状態でキーフレームにジャンプ(Jump to Keyframes)を使用すると、

画像6のように現在のフレーム(Current Frame)が選択中のキーフレームがある20フレームに移動します。

複数のキーフレームを選択してキーフレームにジャンプ(Jump to Keyframes)を使用した場合は、選択中のすべてのキーフレームの位置の中間に現在のフレーム(Current Frame)を移動させます。
3 キーフレームの移動
3.1 移動中のフレームの値の確認
選択中のキーフレームはドラッグして移動させることができますが、このときアクションエディター(Action Editor)の左上で移動量と現在のフレーム(Current Frame)を確認することができます。
画像7ではDeltaX: 10.00 (30.000)と表示されていますが、DeltaX: 10.00は元の場所からの移動量を示していて(元の場所から10フレーム移動)、 (30.000)は現在のフレーム(Current Frame)を示しています(現在のフレーム(Current Frame)は30)。

3.2 スナップ(Snap)を使用して移動
上部メニューのキー(Key)→スナップ(Snap)内の選択物 → 現在のフレーム(Selection to Current Frame)を使用すると、選択中のキーフレームを現在のフレーム(Current Frame)へ移動させることができます。
画像8のように現在のフレームが40フレームにある状態で、20フレームにあるキーフレームを選択して選択物 → 現在のフレーム(Selection to Current Frame)を使用すると、

画像9のように20フレームにあったキーフレームが40フレームに移動します。

選択物 → 現在のフレーム(Selection to Current Frame)を使用する際に、複数のフレームにあるキーフレームを選択していると、すべてが同じ場所に集まってひとつになってしまうので注意してください。
4 選択物のみ表示(Only Show Selected)
アクションエディター(Action Editor)の右上にある選択物のみ表示(Only Show Selected)をオンにすると(画像10参照)、選択中のオブジェクト、またはポーズモードで選択中のボーンのみ表示します(画像10はオンの状態です)。
ボーン数が多い場合に特に有効な機能です。

ポーズモードで画像11のように「Bone.L」を選択している場合、

選択物のみ表示(Only Show Selected)がオフの場合は画像12のようにすべてのボーンを表示しますが、

選択物のみ表示(Only Show Selected)をオンにすると、画像13のようにポーズモードで選択中のボーンのみ表示します。

5 Aキーのすべて選択について
アクションエディター(Action Editor)内でAキーを押すとすべての選択ができますが、Aキーを押すときのカーソルの場所(画像14の左側の赤い部分と右側の青い部分)によって選択される対象が異なります。

カーソルが画像14の左側の赤い部分にある時にAキーを押すと、画像15のようにボーンやX位置(X Location)などの項目をすべて選択します。

カーソルが画像14の左側の赤い部分にある時にAキーを押すとポーズモードですべてのボーンを選択しますが、ポーズモードでAキーですべてを選択した場合、アクションエディター(Action Editor)ではボーンだけが選択され、X位置(X Location)などの項目は選択されません。
カーソルが画像14の右側の青い部分にある時にAキーを押すと、画像16のように全てのキーフレームを選択します。

6 キーフレーム間のオレンジのライン
アクションエディター(Action Editor)のキーフレーム間にオレンジのラインが表示されている場合は、そのキーフレーム間で位置・回転・スケールの変化がないことを意味しています。
画像17では「Bone.L」のX位置(X Location)の1フレームから20フレームまでの間にオレンジのラインが表示されていますが、これはそのフレーム間で「Bone.L」のX位置(X Location)の変化がないことを意味しています。
また、「Bone.L」のY位置(Y Location)とZ位置(Z Location)の1フレームから20フレームまでの間にはオレンジのラインがありませんが、これはそのフレーム間で「Bone.L」のY位置(Y Location)とZ位置(Z Location)で変化があることを意味しています。

ボーン内のすべての項目(X位置(X Location)など)で変化がない場合には、ボーン名のフレーム間にもオレンジのラインが表示されます。
画像17で確認できるように「Bone.R」は1フレームから20フレームまでの間ですべての項目で変化がないので、ボーン名のフレーム間もオレンジのラインが表示されています。
以上、Blenderの「アクションエディター(Action Editor)の使用メモ」でした。
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