Blender: シェイプキー(Shape Keys)を適用する方法

Blenderでシェイプキー(Shape Keys)を適用する方法を紹介します。

目次

1 シェイプキー(Shape Keys)の適用とは

ここでいうシェイプキー(Shape Keys)の適用とは、任意のシェイプキー(Shape Keys)の形状をメッシュの形状として確定してしまうことを意味しています。
適用後はそれまであったシェイプキー(Shape Keys)はすべてなくなります。

この記事では平面(Plane)キー1(Key 1)に長さが半分になるようなシェイプキー(Shape Keys)を設定したもの(画像1参照)を説明用に使用して、シェイプキー(Shape Keys)を適用する方法をいくつか紹介します。

blender apply shape keys
画像1

Blender 3.3以降では全シェイプキーを適用(Apply All Shape Keys)を使用する方法が最も簡単です。
Blender 3.3より前のバージョンでは全シェイプキーを適用(Apply All Shape Keys)が使用できないので、モディファイアー(Modifier)の有無によりシェイプキー(Shape Keys)を削除する方法と変換(Convert)などの方法を使い分けるといいと思います。

2 全シェイプキーを適用(Apply All Shape Keys)を使用する方法

2.1 使用手順

平面(Plane)を選択してプロパティ(Properties)>オブジェクトデータプロパティ(Object Data Properties)>シェイプキー(Shape Keys)キー1(Key 1)値(Value)を1にします(画像2参照)。

blender apply shape keys
画像2

同じ場所の右側にある下向きの矢印をクリックして表示されるメニューから全シェイプキーを適用(Apply All Shape Keys)を選択します(画像3参照)。

blender apply shape keys
画像3

これでキー1(Key 1)の形状を適用できます。

2.2 値(Value)を1以外にして適用したい場合

シェイプキー(Shape Keys)値(Value)は1以外の値にして適用することも可能です。

例えばキー1(Key 1)値(Value)を0.5にして(画像4参照)全シェイプキーを適用(Apply All Shape Keys)を使用すると、キー1(Key 1)値(Value)を0.5にしたときの形状を適用できます。

blender apply shape keys
画像4

2.3 複数のシェイプキー(Shape Keys)を組み合わせて適用したい場合

複数のシェイプキーがある場合は、組み合わせて適用することも可能です。

例えばキー1(Key 1)値(Value)を0.5、キー2(Key 2)値(Value)を1にして全シェイプキーを適用(Apply All Shape Keys)を使用すると、キー1(Key 1)値(Value)を0.5、キー2(Key 2)値(Value)を1にしたときの形状を適用できます。

3 シェイプキー(Shape Keys)を削除する方法

3.1 使用手順

平面(Plane)を選択してプロパティ(Properties)>オブジェクトデータプロパティ(Object Data Properties)>シェイプキー(Shape Keys)ベース(Basis)を選択した状態で画像5のマイナスのアイコンをクリックして、ベース(Basis)を削除します。

blender apply shape keys
画像5

同様にしてキー1(Key 1)を削除します。
このときキー1(Key 1)値(Value)はいくつでも問題ありません。

これでキー1(Key 1)の形状を適用できます。

シェイプキー(Shape Keys)を削除する方法でのポイントは、適用したいものを最後に削除するということです。
例えばキー1(Key 1)を先に削除してベース(Basis)を後から削除すれば、ベース(Basis)の形状を適用できます。

3.2 値(Value)を1以外にして適用したい場合

上記のようなシェイプキー(Shape Keys)を削除する方法では、値(Value)を1にした形状しか適用できません。
例えば値(Value)を0.5にした場合でも値(Value)を1にした形状を適用します。

そのため値(Value)を1以外にして適用したい場合は以下のようにします。

キー1(Key 1)値(Value)を好みの値に設定します。
ここでは画像6のように0.5に設定します。

blender apply shape keys
画像6

設定ができたら下向きの矢印をクリックして表示されるメニューの新規シェイプをミックスから作成(New Shape from Mix)を選択します(画像7参照)。

blender apply shape keys
画像7

これで値(Value)を1にしたときに、キー1(Key 1)の0.5の形状と同じになるキー2(Key 2)が作成できました(画像8参照)。

blender apply shape keys
画像8

キー2(Key 2)値(Value)を1にしたときの形状は画像9のようになります。
キー2(Key 2)の形状を確認する場合はキー1(Key 1)値(Value)を0にして確認してください。

blender apply shape keys
画像9

ここまで出来たらベース(Basis)キー1(Key 1)を削除して、最後にキー2(Key 2)を削除して完了です。

新規シェイプをミックスから作成(New Shape from Mix)の補足

新規シェイプをミックスから作成(New Shape from Mix)を使用する際に、どのシェイプキー(Shape Keys)を選択していたか(上記の場合ではベース(Basis)またはキー1(Key 1))のどちらを選択していたかは関係ありません。
関係があるのは新規シェイプをミックスから作成(New Shape from Mix)を使用したときの形状だけです。

3.3 複数のシェイプキー(Shape Keys)を組み合わせて適用したい場合

複数のシェイプキー(Shape Keys)を組み合わせて適用したい場合も新規シェイプをミックスから作成(New Shape from Mix)を使用して、適用したい形状の新規のシェイプキー(Shape Keys)を作成して、最後に削除することで適用ができます。

例えばキー1(Key 1)値(Value)を0.5、キー2(Key 2)値(Value)を1にした状態で新規シェイプをミックスから作成(New Shape from Mix)を使用すると、値(Value)を1にしたときにキー1(Key 1)値(Value)を0.5にしたときの形状とキー2(Key 2)値(Value)を1にしたときの形状を組み合わせたキー3(Key 3)が作成できるので、これを最後に削除します。

4 その他の方法

下記のふたつの方法で全シェイプキーを適用(Apply All Shape Keys)と同じようにシェイプキー(Shape Keys)の適用ができますが、適用の際にメッシュに追加しているモディファイア―(Modifier)も適用してしまうので注意してください。

4.1 変換(Convert)のメッシュ(Mesh)を使用する方法

メッシュを選択した状態で適用したいシェイプキー(Shape Keys)値(Value)を任意の値に設定して、3Dビューポート(3D Viewport)のヘッダーにあるオブジェクト(Object)>変換(Convert)>メッシュ(Mesh)を選択します。

blender apply shape keys
画像10

これでシェイプキー(Shape Keys)が適用できます。

4.2 表示の形状をメッシュ化(Visual Geometry as Mesh)を使用する方法

メッシュを選択した状態で適用したいシェイプキー(Shape Keys)値(Value)を任意の値に設定して、3Dビューポート(3D Viewport)のヘッダーにあるオブジェクト(Object)>適用(Apply)>表示の形状をメッシュ化(Visual Geometry as Mesh)を選択します。

blender apply shape keys
画像11

これでシェイプキー(Shape Keys)が適用できます。

以上、Blenderの「シェイプキー(Shape Keys)を適用する方法」でした。

この記事で使用しているのはBlender 3.5.0です。

参考サイト:
https://docs.blender.org/manual/ja/dev/animation/shape_keys/shape_keys_panel.html
https://docs.blender.org/manual/ja/3.0/scene_layout/object/editing/convert.html#object-convert-to
https://docs.blender.org/manual/ja/3.0/scene_layout/object/editing/apply.html

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