Blenderでウェイトの調整を行う際にボーンを選択しながらウェイトペイント(Weight Paint)を行う方法を紹介します。
1 操作手順
説明用に画像1のような直方体のメッシュとボーンがふたつあるアーマチュアを使用します。
この直方体とアーマチュアは自動のウェイトで(with Automatic Weights)を使用してすでに関連付けをしてあります。
Shiftキーを押したままアーマチュア⇒メッシュの順番で選択します(画像2参照)。
このとき両方ともオブジェクトモード(Object Mode)のままで選択してください。
現在直方体がアクティブになっている状態なので、モード(Mode)をオブジェクトモード(Object Mode)からウェイトペイント(Weight Paint)モードに切り替えます。
するとアーマチュアもオブジェクトモード(Object Mode)からポーズモード(Pose Mode)に切り替わり、画像3のようになります。
この状態でCtrlキーを押しながらボーンをマウスの左ボタンでクリックして選択すれば、そのボーンに関係するウェイトだけをペイントすることができます(画像4参照)。
Blender 4.0からボーンの選択は、Altキーに変更になりました。
Blender 4.0でCtrlキーを押しながらウェイトのペイントをすると、ウェイトの値を反転したペイントになります。例えばウェイトを1に設定した状態でCtrlキーを押しながらウェイトのペイントをすると、ウェイト0をペイントします。
Blender 4.1からボーン選択(Bone Selection)という機能が追加されました。
詳しくは下記の記事の「3 ウェイトペイント時のボーンの選択に関する変更」で紹介をしています。
2 補足
■ Ctrlキーを押さずにマウスの左ボタンをクリックしてしまうと、そこが頂点部分だった場合ウェイトのペイントを行ってしまうので注意してください。
■ ボーンを複数選択することもできますが、ペイントできるのはアクティブなボーンに関係するウェイトだけです。
■ 選択中のボーンは動かすことも可能なので、動きを確認しながらウェイトのペイントができます。ただし、レスト位置(Rest Position)にしている場合はボーンは動かせないので注意してください。
以上、Blenderの「特定のボーンを選択しながらウェイトペイントを行う方法」の紹介でした。
コメント
コメント一覧 (4件)
なぜがボーンが選択できなくて、困ってました!
ありがとう!!
僕も色んな講座の動画で個別に選択してウェイトを塗ってるのを見て、同じようにやっても出来なくてここに辿りつきましたが、この通りやっても上手く個別の選択ができません。
何がいけないんでしょうか……
『アーマチュア』とおっしゃってるところと、『ボーン』とおっしゃってる部分の違いが分からず混乱しています。
「アーマチュアを選択する」という個所と「ボーンをクリックする」って同じ操作ではないんですよね?
また、右上にある樹形図をクリック(選択?)するっていうことではないんですよね?
>>2
この記事では説明を省いていますが、画像1の状態でwith Automatic Weightsでウェイトを付けた状態(=オブジェクトにアーマチュアのモディファイアが追加されている状態)になっています。
上記のようにオブジェクトとアーマチュアが関連付けされていない状態だと画像2のようにはならず、任意のボーンを選択することができないので、このあたりに問題があるかもしれません。
「Blender: ミラー(Mirror)を使用して、左右対称なウェイトペイント(Weight Paint)を行う方法」なども参考にしてみてください(任意のボーンを選択は手順4にあります)。
アーマチュアとボーンの違いについては、Blenderの公式のマニュアルに「実際の骨組のように複数のボーンを用いて一つのアーマチュア―を構成することができます」とあるので、この記事ではボーンが複数集まったもの(ボーンの全体)をアーマチュアと呼んでいます。
「アーマチュアを選択する」についてこの記事では、オブジェクトモードではボーンの全体を選択することはできますが、個々のボーンを選択することはできないので、オブジェクトモードでボーンの全体を選択する、という意味で使用しています。
また、「ボーンをクリックする」についてこの記事では、個々のボーンは編集モードやポーズモードでは選択できますが、オブジェクトモードでは選択できないので、編集モードやポーズモードで個々のボーンを選択する、という意味で使用しています。
※アーマチュアとボーンをほぼ区別しないで解説しているサイトや動画もあるので、「この記事では」という条件を付けています。
ウエイトでボーンの選択が出来ずに半日以上困っていました、ありがとうございます。
助かりました。