BlenderのUVマップとスケール(Scale)の関係について紹介します。
1. UVマップとスケール(Scale)の関係
以下で示す例のようにオブジェクトモード(Object Mode)でスケール(Scale)を変更して、その変更を適用(Apply)せずにメッシュをUV展開した場合、メッシュのかたち・大きさがUVマップのかたち・大きさと異なってしまうことがあるので注意してください。
ここでは初めからあるCubeを使用します。
現在、Cubeにシームをマーク(Mark Seam)で画像1のようにシームを設定して、

画像1
上部メニューのUV → 展開(Unwrap)でUV展開をして画像2のようになっています。

画像2
このCubeに対して、オブジェクトモード(Object Mode)でスケール(Scale)のX軸だけを0.5に変更します。

画像3
シームは変更せずに再度UV → 展開(Unwrap)でUV展開をしてみると、X軸の長さを変更しているのに、UVマップにはそれが反映されていないことが確認できると思います。
これを修正するには、オブジェクトモード(Object Mode)で行った変形を適用(Apply)する必要があります。
オブジェクトモード(Object Mode)で上部メニューのオブジェクト(Object)→ 適用(Apply)からスケール(Scale)を選択します(画像4参照)。ショートカットではCtrl+Aです。

画像4
これでスケールの値が0.500から1.000になります。
シームは変更せずにもう一度UV → 展開(Unwrap)でUV展開を行うと、今度は画像5のようにCubeの形状がUVマップにも反映されるようになります。

画像6
2. モディファイア―(Modifier)とスケール(Scale)の関係
ここからはベベル(Bevel)を例にして、モディファイア―(Modifier)とスケール(Scale)の関係についても簡単に紹介します。
画像5は、それぞれCubeのスケールのX軸を0.25にしてモディファイア―(Modifier)のベベル(Bevel)を追加したものですが、左側はスケール(Scale)の変更を適用(Apply)していないもので、右側は適用(Apply)しているものです。

画像7
左側はベベルされた面の幅が縦と横で違う幅になってしまっていますが、右側は縦と横の幅が同じになっているのが確認できます。
3. 補足
オブジェクトモード(Object Mode)でスケール(Scale)あるいは回転(Rotation)なども含めての変更をしてはいけないとか、変更をしたら必ず適用(Apply)しなければいけないということはありませんが、UV展開したときやモディファイア―(Modifier)を追加したときに、思ったような結果にならない場合にスケール(Scale)などの値を確認してみてください。
以上、Blenderの「UVマップとスケール(Scale)の関係について」でした。
※この記事で使用しているのはBlender 2.90です。
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