Substance 3D Painterの10.0.0でテキストを使用する方法を紹介します。
1. 以前のテキストの使用方法について
10.0.0より前のバージョンでテキストを使用する方法については下記の記事で紹介をしています。
下記の記事で紹介している方法は10.0.0でも使用可能です。
2. テキストをマスクとして使用する場合
ここからがSubstance 3D Painterの10.0.0で追加されたテキストの使用方法です。
初めにテキストを塗りつぶしレイヤーのマスクとして使用する場合です。
説明用の3Dモデルはファイル(File)>サンプルを開く(Open Sample)から(画像1参照)、MeetMat.sppを選択して使用します。
手順1
Substance 3D Painterのアセット(ASSETS)でフォント(Fonts)を選択します(画像2参照)。
手順2
フォント(Fonts)のリストから好みのフォントを選択したら(ここではArialを使用します)、3Dモデルのヘッドの中央辺りにドラッグアンドドロップします(画像3参照)。
マウスのボタンを離したときに画像4のようなメニューが表示されるので、今回はMaskを選択します。
レイヤー(LAYERS)を確認するとフォントの名前が付いた塗りつぶしレイヤーとマスクが追加されているはずです(画像5参照)。
この段階で3Dビューを確認すると何も表示されていないようにみえますが、レイヤー(LAYERS)で塗りつぶしレイヤーを選択して(画像6参照)、
プロパティ – 塗りつぶし(PROPERTIES – FILL)>マテリアル(MATERIAL)のBase Colorで色を変えると(画像7参照)、
テキストが見えるようになります(画像8参照)。
手順3
レイヤー(LAYERS)で塗りつぶしレイヤーのマスクを選択した後、エフェクト(Effect)の塗りつぶし(Fill)を選択します(画像9参照)。
プロパティ – 塗りつぶし(PROPERTIES – FILL)>マテリアル(MATERIAL)>パラメーター(Parameters)のテキスト(Text)にテキストを入力します(画像10参照)。
この段階でテキストは画像11のようになっています。
手順4
ここでもレイヤー(LAYERS)でエフェクト(Effect)の塗りつぶし(Fill)を選択しておきます(画像12参照)。
手順2で行ったようにフォントを3Dモデル上にドラッグアンドドロップした場合、投影法(Projection)のワープ投影(Warp Projection)が選択され(画像13参照)、
3Dビューの上部にあるメニューではサーフェスツール(Surface tool)が選択されているので(画像14参照)、
テキストの中央の黄色の四角い部分(画像15参照)をドラッグすると、3Dモデルの表面に貼り付くようにしてテキストの位置を調整できます。
位置・回転・スケールの調整は、サーフェスツール(Surface tool)の左側にあるアイコンで行います(画像16参照)。
位置などをリセットしたい場合は、画像17のアイコンで行います。
プロパティ – 塗りつぶし(PROPERTIES – FILL)>塗りつぶし(FILL)>3D投影設定(3D projection settings)では数値で位置・回転・スケールを設定できます(画像18参照)。
補足など
手順2でフォントを3Dモデル上にドラッグアンドドロップする方法は、塗りつぶしレイヤーを追加⇒黒のマスクを追加(Add Black Mask)⇒エフェクト(Effect)で塗りつぶしを追加(Add Fill)⇒エフェクト(Effect)の塗りつぶし(Fill)を選択してプロパティ – 塗りつぶし(PROPERTIES – FILL)>グレースケール(Grayscale)でフォントを選択⇒プロパティ – 塗りつぶし(PROPERTIES – FILL)>塗りつぶし(FILL)>投影法(Projection)でワープ投影(Warp Projection)した状態と同じです。
グレースケール(Grayscale)でフォントを選択は、フォントをドラッグアンドドロップでも同じ操作になります。
スマートマテリアル(Smart Material)に対してテキストをマスクとして使用したい場合は、スマートマテリアル(Smart Material)のフォルダに黒のマスク(Black Mask)とエフェクト(Effect)の塗りつぶし(Fill)を追加して、テキストを設定してください(画像19参照)。
3. マテリアルにテキストを直接設定する場合
ここまで説明してきた内容と重なる部分が多いので、マテリアルにテキストを直接設定する場合については簡単な説明にします。
マテリアルにテキストを直接設定する手順
フォントを3DモデルにドラッグアンドドロップしてBase Colorを選択すると(画像20参照)、
フォントの名前が付いた塗りつぶしレイヤーが追加されます(画像21参照)。
プロパティ – 塗りつぶし(PROPERTIES – FILL)>マテリアル(MATERIAL)でColorを選択していることを確認して、パラメーター(Parameters)のテキスト(Text)にテキストを入力して、Colorで色を設定します(画像22参照)。
この段階でテキストは画像23のようになります。
補足など
画像21の状態は、塗りつぶしレイヤーを追加⇒プロパティ – 塗りつぶし(PROPERTIES – FILL)>マテリアル(MATERIAL)>Base colorでフォントを選択⇒プロパティ – 塗りつぶし(PROPERTIES – FILL)>塗りつぶし(FILL)>投影法(Projection)でワープ投影(Warp Projection)を選択した状態と同じです。
Base colorでフォントを選択は、フォントをドラッグアンドドロップでも同じ操作になります。
画像20のようにフォントを3Dモデル上にドラッグアンドドロップしたときに表示されるメニューでは、ひとつだけしか選択ができないようなので、RoughnessやHeightを追加したい場合は後でプロパティ – 塗りつぶし(PROPERTIES – FILL)>マテリアル(MATERIAL)で追加する必要があります。
画像22のようなフォントの設定は、追加したRoughnessやHeightなどそれぞれで行う必要があります。
4. 使用できるフォントについて
アセット(ASSETS)のフォント(Fonts)には使用中のPCにインストールしてあるフォントが表示されるようですが、使用できないものもあるようです。日本語のフォントだから使えない、というわけでもないようなので詳しい理由はわかりません。
PCにインストールしてあるフォントは下記の場所で確認ができます。
AppDataは隠しファイルです。
C:\Windows\Fonts
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fonts
以上、Substance 3D Painterの「10.0.0以降のテキストの使用方法」でした。
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