ZBrushで使用できるFreeze SubDivision Levelsという機能を紹介します。
1. Freeze SubDivision Levelsとは
Freeze SubDivision Levelsとは、Mirror、Mirror and Weld、Zmodelerなど、SubtoolがSubDivision Levelを持っている場合に使用不可となる操作を使用可能にする機能です。
2. Freeze SubDivision Levelsの使用方法
サンプルとしてSubDivision Levelを2段階持っている画像1のような球体を準備しました。

画像1
この球体の向かって左側に画像2のようにスカルプトを行った後、

画像2
Tool→DeformationにあるMirror(画像3参照)を使用すると、

画像3
画像4のような「この機能は複数のSubDivision Levelを持っているメッシュには適用できません」といった内容の注意が表示され、Mirrorが使用できません。

画像4
ここでTool→GeomertyにあるFreeze SubDivision Levels(画像5参照)をクリックしてオンの状態にします。

画像5
すると、一時的にSubtoolが持っていたSubDivision Levelがない状態になりMirrorが使用できるようになります(画像6参照)。

画像6
Mirrorを使用後は、Freeze SubDivision Levelsをクリックしてオフの状態に戻してその後のスカルプトを行ってください。
3. 補足
UV MasterのUnwrapやDel Hiddenなどの機能も、SubtoolがSubDivision Levelを持っている場合に使用不可となる操作ですが、こちらはFreeze SubDivision Levelsを使用するのではなく、SubDivision Levelsを最も低いレベル(SDiv 1)まで落とした状態にすると使用可能になります。
以上、ZBrushの「Freeze SubDivision Levelsの使用方法」でした。
※この記事で使用しているのはZBrush 2021.6です。
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