Blenderのポーズライブラリ(Pose Library)の機能のひとつであるポーズライブラリアクションのサニタイズ(Sanitize Pose Library Action)を紹介します。
1. ポーズライブラリアクションのサニタイズ(Sanitize Pose Library Action)とは
ポーズライブラリアクションのサニタイズ(Sanitize Pose Library Action)は、アーマチュア(Armature)に登録されているアニメーション(動きなど)を、キーフレーム(Key Frame)ごとにひとつのポーズ(Pose)として保存するポーズライブラリ(Pose Library)の機能のひとつです。
ポーズライブラリ(Pose Library)の基本的な使用方法については、「Blender: ポーズライブラリ(Pose Library)」で紹介しています。
2. ポーズライブラリアクションのサニタイズ(Sanitize Pose Library Action)の使用方法
2.1 準備
サンプルとして画像1のようなボーン(Bone)ひとつだけのアーマチュア(Armature)を準備しました。
このアーマチュア(Armature)には画像2のように、フレーム(Frame)1に元の状態から-90度回転、フレーム(Frame)2に元の状態から90度回転という動きが登録されています。
2.2 ドープシート(Dope Sheet)でアクション(Action)の名前の確認
サンプルのアーマチュア(Armature)を選択した状態でドープシート(Dope Sheet)に切り替えたら、モード(Mode)をアクション(Action Editor)に切り替えて(画像3参照)、
リンクされているアクション(Action)の名前を確認します(画像4参照)。
アクション(Action)の名前は画像4のようにArmatureActionとなっているので、フレーム1に-90度回転、フレーム2に90度回転という動きは、ArmatureActionという名前のアクション(Action)として保存され、サンプルのアーマチュア(Armature)にリンクされているということを意味しています。
アクション(Action)の名前はオブジェクトにキーフレームを作成した場合に自動で付けられるので、立方体(Cube)の場合CubeAction、ふたつ目のアーマチュア(Armature)の場合ArmatureAction.001となっていたりします。
2.3 ポーズライブラリ(Pose Library)の作成
アクション(Action)の名前が確認できたので、ドープシート(Dope Sheet)から3Dビューポート(3D Viewport)に戻り、サンプルのアーマチュア(Armature)を選択した状態でポーズモード(Pose Mode)に切り替えます。
プロパティ(Properties) → オブジェクトデータ(Object Data) → ポーズライブラリ(Pose Library)と進み、新規(New)のボタンをクリックします(画像5参照)。
リンクするアクションを閲覧(Browse Action to be linked.)のボタン(画像6のオレンジ枠)をクリックして、先ほど名前を確認したArmatureActionを選択します。
エラー(Error)と表示されますが、とりあえず無視して先に進みます。
2.4 ポーズライブラリアクションのサニタイズ(Sanitize Pose Library Action)
?アイコン(画像7のオレンジ枠)のポーズライブラリアクションのサニタイズ(Sanitize Pose Library Action)をクリックします。
すると、フレーム(Frame)1に-90度回転、フレーム(Frame)2に90度回転という動きが、それぞれF1 PoseとF2 Poseというポーズ(Pose)として保存されます。
ポーズ(Pose)として保存された後にアーマチュアとアクションのリンクを外しても、ポーズライブラリ(Pose Library)のポーズ(Pose)はそのまま残ります。
3. 補足
ポーズライブラリアクションのサニタイズ(Sanitize Pose Library Action)を行った後、アクション(Action)を編集した場合は以下のようになります。
- アクションにキーフレームを追加した場合、自動でポーズ(Pose)には反映されないので、再度ポーズライブラリアクションのサニタイズ(Sanitize Pose Library Action)をクリックしてポーズ(Pose)として保存してください。
- 特定のキーフレームを削除した場合は、それに対応したポーズ(Pose)は適用できなくなります。
以上、Blenderの「ポーズライブラリアクションのサニタイズ(Sanitize Pose Library Action)の使用方法」についてでした。
※ここではBlender 2.8を使用していますが、Blender 2.7以前のバージョンでも同様の操作が可能です。
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