Blenderで頂点数などを表示(確認)する方法を紹介します。
1. Blender 2.90や3.0などで頂点数などを表示(確認)する方法
1.1 頂点数などを表示(確認)する方法
1.1.1 方法1
Blender 2.90や3.0などの頂点数などの表示位置は、Blenderの画面の右下となっていますが、デフォルトでは表示がオフの状態になっています。
頂点数などを表示するには、画面右下の2.90や3.0など.0などBlenderのバージョンが表示されている辺りで右クリックをすると、ステータスバー(Status Bar)というメニューが表示されるので、シーン統計(Scene Statistics)などにチェックを入れてください(画像1参照)。

画像1
画像1.5のように頂点数などが表示されます。
この方法ではBlenderを閉じると表示が元に戻ってしまいますが、Blenderの左上のメニューの編集(Edit)→ プリファレンス(Preferences)からBlenderプリファレンス(Blender Preferences)のメニューを開いて、インターフェイス(Interface)→ステータスバー(Status Bar)のシーン統計(Scene Statistics)などにチェックを入れてセーブをすれば、次回以降のBlenderの起動時に表示の設定が保存されます(画像2参照)。

画像2
1.1.2 方法2
3Dビューポート(3D Viewport)の右上にあるビューポートオーバーレイ(Viewport Overlays)内の統計(Statistics)にチェックを入れると(画像3参照)、3Dビューポートの左上(ツールバーの隣)に頂点数などが表示されます。

画像3
画像3.5のように頂点数などが表示されます。

画像3.5
こちらの方法で表示した場合はBlenderを終了させると非表示に戻ってしまいますが、スタートアップファイルを保存(Save Startup File)を使用すると常に表示することができます。
スタートアップファイルを保存(Save Startup File)については下記の記事で紹介をしています。

1.2 オブジェクトモード(Object Mode)で表示される内容について
ステータスバー(Status Bar)のすべてにチェックを入れた場合、Blenderの画面右下に画像4のような表示があります。

画像4
オブジェクトモード(Object Mode)では左から以下のような情報を表示しています。
- 選択中のオブジェクトが属するコレクション名(Collection、Collection1など)
- 選択中のオブジェクトのオブジェクト名(Cube、Plane、Camaraなど)
- シーン内の(表示中の)すべてのオブジェクトの頂点数
- シーン内の(表示中の)すべてのオブジェクトの面数
- シーン内の(表示中の)すべてのオブジェクトの三角形の面の数(面のすべてを三角形にした場合の数なので、四角形の面を2、五角形の面を3に数えます)
- 選択中のオブジェクトの数/(表示中の)すべてのオブジェクトの数を表示したもの(全オブジェクトの数が3で選択中のオブジェクトが2の場合は、2/3という表示になります)
- メモリーの使用量
- VRAMの使用量
- Blenderのバージョン
1.3 編集モード(Edit Mode)で頂点数などを表示(確認)する方法
ステータスバー(Status Bar)のすべてにチェックを入れた場合、Blenderの画面右下に画像5のような表示があります。

画像5
編集モード(Edit Mode)では左から以下のような情報を表示しています。
- 現在編集中のオブジェクト名(Cube、Planeなど)
- 選択中の頂点数/全頂点数(全頂点数が4で、3つの頂点を選択している場合、3/4という表示になります)
- 選択中の面数/全面数(全面数が2で、1つの面を選択している場合、1/2という表示になります)
- オブジェクトが持つ三角形の面の数(面のすべてを三角形にした場合の数なので、四角形の面を2、五角形の面を3に数えます)
- 選択中のオブジェクトの数/すべてのオブジェクトの数を表示したもの(全オブジェクトの数が3で選択中のオブジェクトが2の場合は、2/3という表示になります)
- メモリーの使用量
- VRAMの使用量
- Blenderのバージョン
2. Blender 2.80で頂点数などを表示(確認)する方法
オブジェクトモード(Object Mode)と編集モード(Edit Mode)で表示される位置は同じですが、表示される内容が一部違うので分けて書いています。
2.1 オブジェクトモード(Object Mode)で頂点数などを表示(確認)する方法
Blenderを起動したら初めからある立方体(Cube)を選択している状態になりますが、Blenderの画面右下(プロパティ(Properties)の下あたり)に画像6のような表示があり、頂点数などの情報が表示されます。

画像6
これらは左から以下のような情報を表示しています。
- 選択中のオブジェクトが属するコレクション名(Collection、Collection1など)
- 選択中のオブジェクトのオブジェクト名(Cube、Plane、Camaraなど)
- シーン内のすべてのオブジェクトの頂点数
- シーン内のすべてのオブジェクトの面数
- シーン内のすべてのオブジェクトの三角形の面の数(面のすべてを三角形にした場合の数なので、四角形の面を2、五角形の面を3に数えます)
- 選択中のオブジェクトの数/すべてのオブジェクトの数を表示したもの(全オブジェクトの数が3で選択中のオブジェクトが2の場合は、2/3という表示になります)
- メモリーの使用量
- Blenderのバージョン
2.2 編集モード(Edit Mode)で頂点数などを表示(確認)する方法
初めからある立方体(Cube)を選択して編集モード(Edit Mode)に切り替えると、Blenderの画面右下の表示は画像7のようになります。

画像7
左から以下のような情報を表示しています。
- オブジェクト名(Cube、Planeなど)
- 選択中の頂点数/全頂点数(全頂点数が4で、3つの頂点を選択している場合、3/4という表示になります)
- 選択中の面数/全面数(全面数が2で、1つの面を選択している場合、1/2という表示になります)
- オブジェクトが持つ三角形の面の数(面のすべてを三角形にした場合の数なので、四角形の面を2、五角形の面を3に数えます)
- メモリーの使用量
- Blenderのバージョン
3. Blender 2.79bで頂点数などを表示(確認)する方法
Blender 2.79bなどで頂点数などを確認する方法についても簡単に触れておきます。
Blender 2.79bでも表示される内容はほぼ変わりありませんが、表示される場所が違います。
Blender 2.79bでは、Blenderの画面の右上(レンダリングエンジンを切り替えるスイッチの右側)に頂点数などの情報が表示されます(画像8参照)。

画像8
以上、Blenderの「Blender: 頂点数などを表示(確認)する方法」でした。
※この記事で使用しているのはBlender 2.90や3.0など、Blender 2.80、Blender 2.79bです。
コメント
コメント一覧 (6件)
Blender 2.79b
Blender 2.97b
ブレンダーも色々なバージョンがあるから
どこからダウンロードできるのでしょうか。
>>1
正しくはBlender 2.79bです。
記事の内容は修正しました。
Blender解説有難うございます。解り易くて大変参考になります。
Blender初心者で、たまたまBlender 2.90a から始めたのですが、
「オブジェクトの頂点数の確認方法」が知りたくて当サイトがヒットしました。
記事によると画面右下(ステータスバー)に頂点数表示すると書いてありますが、
どうやっても表示されないので悩みました。
表示設定が何処かにあるのか探しましたが見当たりません。
そこで更に新しい Blender 2.97b を検索すると、あるサイトでヒットするものの
ダウンロードは不明でした。
本日、Blender 2.97b → Blender 2.79b 記事修正を確認しました。
Blender 2.83a で確認したところ、ステータスバーに頂点数等を表示するので安心しました。
Blender 2.90a は、ステータスバーに頂点数等を表示しないバグかも知れないので当面使用中止。
初心者は、安定版から始めるのが無難と言う事を実感しました。
>>3
こちらでもBlender 2.90.0で確認してみましたが、画面右下にはメモリとバージョンの表示のみで、頂点数などの表示はありませんでした。
不具合なのか表示場所が変わる(または変わった)のかわかりませんが、何か確認出来たら記事内でお知らせします。
最新の2.93.5を入れてみましたが、頂点数などの表示ができません。
ビューポートオーバーレイ(Viewport Overlays)内に「統計(Statistics)]
自体がありません。
プリファレンス(Preferences)にも、インターフェイス(Interface)はあるが、ステータスバー(Status Bar)以下がありません。
盛大にバグっている可能性ありですね。
Blender 2.93.5をダウンロードしてこちらの環境で確認してみましたが、Blenderの画面右下の頂点数などの表示、またビューポートオーバーレイの頂点数などの表示に関して特に問題はないようです。
使用している環境により表示されない不具合があるかもしれませんが、Blenderは対応が早いのですぐに次にバージョンで修正されると思います。