Blenderでシェイプキーを維持した状態(=残したままの状態)でモディファイアーを適用できるようにするSKkeeperというアドオンを紹介します。
アドオンを使用しない方法については以前紹介しましたが、シェイプキーの数が多い場合はSKkeeperを使用したほうが簡単に適用ができます。
1 SKkeeperのインストール
1.1 SKkeeperのダウンロード
SKkeeperは下記のサイトからダウンロードできます。
緑色のCodeと書かれたボタンをクリックして、Download ZIPをクリックしてください(画像1参照)。
保存場所はどこでも構いません。
SKkeeperの更新は2021年で停止していますが、こちらで確認した限りではBlender 4.2.1でも問題なく機能しているようです。
1.2 SKkeeperのインストール
ダウンロードしたファイルをインストールします。
Blenderを起動したら画面左上にある編集(Edit)内のプリファレンス(Preferences)をクリックしてBlenderプリファレンス(Blender Preferences)を表示させます。
左側に並んでいる項目からアドオン(Add-ons)を選択したら、右上にある矢印のアイコンをクリックして表示されるメニューのディスクからインストール(Install from Disk)を選択します(画像2参照)。
Blenderファイルビュー(Blender File View)というウィンドウが表示されるので、ダウンロードしたZIPファイルを選択して、インストールを行います。
インストールが完了したら、アドオンのリストでSKkeeperにチェックが入っていることを確認してください(画像3参照)。
Blender 4.1以前のバージョンではBlenderプリファレンス(Blender Preferences)のアドオン(Add-ons)を選択したら上部にインストール(Install)というアイコンがあるので、ここをクリックしてインストールをしてください(画像4参照)。
2 SKkeeperの使用方法など
2.1 説明用のオブジェクトの準備
平面(Plane)を使用して説明用のオブジェクトを準備します。
平面(Plane)を編集モード(Edit Mode)で画像5のように画面の右側に移動したら、
ミラー(Mirror)とサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を追加します(画像6参照)。
オブジェクトモードで確認すると現在画像7のようになっています。
この平面(Plane)にシェイプキーを追加して、画像7の形状をベース(Basis)として、キー1(Key 1)で画像8のように大きさが半分になるように設定をします。
平面(Plane)にシェイプキー(Shape Keys)を追加したので、ミラー(Mirror)またはサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を適用(Apply)しようとしても、画像9のようなエラーが表示されて適用ができません。
2.2 SKkeeperの使用方法
平面(Plane)のモディファイア―をSKkeeperを使用して適用します。
SKkeeperをインストール後、オブジェクトモード(Object Mode)でオブジェクトを選択すると、3Dビューポートのヘッダーにあるオブジェクト(Object)内に画像10のような項目が追加されます。
各項目はそれぞれ次のような操作を行います。
2.2.1 Apply All Modifiers (Keep Shapekeys)
Apply All Modifiers(Keep Shapekeys)では、そのオブジェクトに追加されているモディファイア―を一度にすべて適用します。
2.2.2 Apply Subdivision (Keep Shapekeys)
Apply Subdivision (Keep Shapekeys)では、サブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)だけを適用して、その他のモディファイア―は適用しません。
2.2.3 Apply Chosen Modifiers (Keep Shapekeys)
Apply Chosen Modifiers(Keep Shapekeys)では、選択したモディファイア―だけを適用します。
今回のオブジェクトではミラー(Mirror)とサブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)が追加されているので、Apply Chosen Modifiers(Keep Shapekeys)を選択すると、画像11のようなダイアログが表示されます。
適用したいモディファイア―にチェックを入れてOKをクリックすると、チェックを入れたモディファイア―だけを適用できます。
2.3 SKkeeperに関する注意点
SKkeeperでモディファイア―を適用したオブジェクトが、複数のコレクションに属していたり、下位のコレクションに属している場合に、属しているコレクションから出てしまうことがあるようです。
またシェイプキーにドライバを設定している場合、適用の際にドライバが解除されてしまうようです。
3 補足
こちらで確認はしていませんが、下記のサイトで公開されているCarlsu’s Toolsというアドオンも同様の機能があるようです。
以上、Blenderの「シェイプキーを維持してモディファイアーを適用するアドオン「SKkeeper」」でした。
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